# 2日目 実装ミッション指示書 ## この指示書について このミッションは、「StringCheck 詳細設計書」の完成を目指す実装課題の2日目です。1日目に作った「検証なしの正常系のみ」の `StringCheck.java` に、今日習う制御構文(ループ・条件分岐)を組み込み、仕様どおりに動く状態まで完成させます。 今日からは、1日目と異なり **6段階構成**(1〜3:必須実装、4〜6:発展課題)でミッションを進めます。4〜6は、講義や設計書にそのまま答えが書かれていない内容を、自分で試し・調べ・考えて取り組む課題です。 ### 今日はまだ次のことを習っていません。使わないでください。 - 独自のメソッドを定義すること(`inputString()` や `setUpLogger()` などへの切り出しはまだ行いません) - 例外処理(`try` / `catch`)、ログ出力(`Logger`)の実際の実装 - コレクション(`ArrayList` など) ### 今日使ってよいもの - 1日目までに習った内容(基本データ型、算術・比較・論理演算子、配列) - `for` 文/`while` 文/拡張for文(for-each) - `if` 文/`switch` 文(従来型・switch式)、三項演算子 - 読みやすいコードを書くための考え方(早期リターン、ネスト削減、境界値の意識) すべての処理は、引き続き `main` メソッド1本の中に書き並べてください。メソッドへの切り出しは、メソッドの定義方法を習った後日のミッションで行います。 ## 開発環境について(Eclipse・前回のおさらい) - コンパイルエラーの確認:エディタおよびPackage Explorer上に赤いエラーマーカーが表示されていないこと。 - 実行方法:エディタ上で右クリック →「実行(Run As)」→「Java アプリケーション(Java Application)」。 - 入力の方法:実行後、画面下部の **[コンソール](Console)** をクリックしてから文字を入力し、Enterキーを押す。 ## 今日のゴール 1日目のプログラムに検証ロジックを組み込み、次のように「正しい入力が得られるまで何度でも聞き直す」動作を完成させます。 ``` いまなにしてる? 何も入力されていません いまなにしてる? (141文字以上の文章) 投稿文が長すぎます いまなにしてる? ラーメンを食べています ↓↓↓↓↓↓ 投稿されました ↓↓↓↓↓↓ ラーメンを食べています ``` ## 進め方(6段階) ### 段階1(必須):ループ構文のウォームアップと、正常系フローのループ化 1. **for-each練習:** 1日目に用意したメッセージの `String` 配列を、拡張for文(for-each)を使って1件ずつ画面に出力してみてください(動作確認用のミニ演習です。最終的な提出コードに残すかどうかは任意です)。 2. **無限ループ化:** `while (true)` を使い、1日目に実装した「正常系のみ」の一連の流れ(プロンプト表示 → 読み込み → 投稿完了表示)全体を無限ループで包んでください。まだ `if` 文は書かず、常に投稿が成功する状態のまま、実行するたびに何度でも投稿を繰り返せる状態にします。 **この段階の完了確認** - Eclipseで実行し、投稿が成功した後も処理が終了せず、再び「いまなにしてる?」が表示され続けること(終了条件はまだ無いので、確認できたら停止して構いません)。 ### 段階2(必須):if文による検証ロジックの実装 1日目に `str` の文字数をもとに算出していた2つの真偽値(空文字判定・文字数超過判定)を使い、`if` 文で次の分岐を実装してください。 - **空文字判定が true の場合:** 「何も入力されていません」を表示し、`continue` でループの先頭(プロンプト表示)に戻る。 - **文字数超過判定が true の場合:** 「投稿文が長すぎます」を表示し、`continue` でループの先頭に戻る。 - **どちらでもない場合:** `break` でループを抜け、投稿完了処理(空行→バナー→内容表示)に進む。 > ログ出力(`logger` の呼び出し)は今回はまだ実装しません。例外処理とあわせて別日に扱います。 **この段階の完了確認** - 詳細設計書「9.1 メイン処理」のフローチャート、および「10. 疑似コード」の `main` 部分と同じ分岐構造になっていること。 ### 段階3(必須):全テストケースでの動作確認 詳細設計書「11. テストケース一覧」の次の9パターンすべてを、実際にEclipseで実行して確認してください。 | No | 入力内容 | 期待される画面表示 | |---|---|---| | 1 | 「ラーメンを食べています」(1〜140文字の通常の文章) | 投稿完了メッセージとともに投稿内容が表示される | | 2 | 何も入力せずEnterのみ | 「何も入力されていません」→再度入力待ち | | 3 | 半角スペースのみ(例:`" "`) | 「何も入力されていません」→再度入力待ち | | 4 | 全角スペースのみ(例:`"   "`) | 「何も入力されていません」→再度入力待ち | | 5 | ちょうど140文字の文章 | 投稿が成功する(境界値) | | 6 | 141文字の文章 | 「投稿文が長すぎます」→再度入力待ち | | 7 | 大幅に140文字を超える文章 | 「投稿文が長すぎます」→再度入力待ち | | 8 | 両端に半角・全角スペースが付いた通常の文章(例:`" 今日は晴れ "`) | 両端の空白が除去され「今日は晴れ」として投稿される | | 9 | 不正入力(未入力・長すぎ)を数回続けた後、正しい文章を入力 | 都度エラーメッセージが表示された後、最終的に投稿が成功する | **この段階の完了確認** - 上記9パターンすべてで「期待される画面表示」どおりの動作になること。 --- ここまでで、詳細設計書が要求する画面上の動作は一通り完成します。ここから先(段階4〜6)は、答えが1つに決まらない発展課題です。 ### 段階4(発展):早期リターン・ネスト削減によるリファクタリング 講義で扱った「早期リターン」「ネスト削減」の考え方を使い、段階2で書いた `if` 文の構造を見直してください。**挙動を変えないこと**(段階3の9パターンが書き換え後も全て同じ結果になることを必ず確認する)を条件に、コードをより読みやすい形に書き直してください。 - ふりかえりシートに、書き直す前後のコードと、なぜその形の方が読みやすいと考えたかを記載してください。 ### 段階5(発展):三項演算子・switch式との比較検討 段階2で実装したロジックのうち、どこか1箇所を三項演算子または switch式 を使って書き換えてみてください(すべてを書き換える必要はありません)。 - 書き換えてみたうえで、「`if` 文のままの方が良い」「三項演算子/switch式にした方が良い」のどちらだと考えるか、理由とともにふりかえりシートに記載してください。この課題に正解はありません。実際に自分の手で試し、判断することが目的です。 ### 段階6(発展):境界値・追加エッジケースの調査 詳細設計書「11. テストケース一覧」に載っていない入力パターンを、自分で最低3つ考えて実際に試してください。 - ヒント例:半角スペースと全角スペースが混在した「空白のみ」の入力、1文字だけの入力、140文字ちょうど/141文字ちょうどの境目をさらに細かく複数パターン試す、タブ文字を含む入力、など - 試した入力内容と実際の結果を、ふりかえりシートに記録してください。想定と異なる挙動があった場合は、その原因を自分で調査し、わかったことを記載してください。 ## 提出物 - 更新した `StringCheck.java` - 実装ふりかえりシート(次の項目を記載) 以下に各項目の記載例を示します。**あくまで「どのくらいの粒度で、どんな書き方をすればよいか」を示すための別課題の例**であり、StringCheck.javaの答えではありません。段階4・5・6は、この例を参考にしつつ、必ず自分の実装・自分で考えた内容を記載してください。 ### 完了した段階 **記載例** ``` 完了した段階:1〜6(すべて完了) ``` ``` 完了した段階:1〜3は完了。4〜6は時間の都合で段階4のみ着手、5・6は未着手。 ``` ### 段階4:リファクタリング前後のコードと、その理由 **記載例(「点数から合格・不合格を判定する」別課題での例)** 書き直す前(ネストが深い): ```java if (score >= 0) { if (score <= 100) { if (score >= 60) { System.out.println("合格"); } else { System.out.println("不合格"); } } else { System.out.println("不正な値です"); } } else { System.out.println("不正な値です"); } ``` 書き直した後(早期リターンでネストを減らす): ```java if (score < 0 || score > 100) { System.out.println("不正な値です"); return; } if (score < 60) { System.out.println("不合格"); return; } System.out.println("合格"); ``` 理由:「異常な値である」という一番外側の条件を先に弾いてしまうことで、本来知りたい「合格か不合格か」という分岐だけが手前に残り、ネストが浅くなって読みやすくなったため。 > 実際の提出では、上のコード例ではなく、**あなた自身がStringCheck.javaの検証ロジックに対して行った**書き直し前後のコードと理由を記載してください。 ### 段階5:試した書き換え内容と、どちらが良いと考えたか・その理由 **記載例(同じく「点数判定」での例)** if文で書いた場合: ```java String result; if (score >= 60) { result = "合格"; } else { result = "不合格"; } ``` 三項演算子で書き換えた場合: ```java String result = (score >= 60) ? "合格" : "不合格"; ``` 結論と理由:単純に2択の値を1つの変数に代入するだけなら、三項演算子の方が1行で完結し読みやすいと感じた。ただし、分岐の中でログ出力や複数の処理を行う必要がある場合は、三項演算子では書けない(値を返すことしかできない)ため、その場合はif文の方が適していると考えた。 > 実際の提出では、**あなたがStringCheck.javaのどの部分をどう書き換えてみたか**、そのうえでどちらが良いと感じたか・理由を記載してください。 ### 段階6:自分で考えた追加テストケースの内容・結果・気づいたこと **記載形式の例** | 入力内容 | 実行結果 | 気づいたこと | |---|---|---| | (例・すでに公開されているテストケース5)ちょうど140文字の文章 | 投稿が成功した | 境界値ちょうどのケースは想定通り成功した | | ここに自分で考えた1つ目の入力を書く | 実際に実行して観察した画面表示を書く | 期待通りだったか、意外な挙動はあったかを書く | | ここに自分で考えた2つ目の入力を書く | | | | ここに自分で考えた3つ目の入力を書く | | | > 表の1行目は記載形式を示すための例(すでに公開されているテストケースの再掲)です。**あなた自身で新たに考えた入力パターンを、最低3行(3パターン)追加**してください。想定と異なる挙動があった場合は、原因を自分で調査し、わかったことも書き添えてください。 ## 今日は実装しないこと(別日に扱います) - `inputString()` や `setUpLogger()` のような独立したメソッドへの切り出し - ログ出力(`Logger` によるファイル出力)の実際の実装